シェフ フラン・ロペス
厨房チームを率いるのは、四代目店主であるシェフのフラン・ロペス。厨房では彼のチームと共に、各食材や各地域の市場で得る素材に応じた料理に、伝統料理のエッセンスを損なわずに革新的なテイストを加えた創作料理を生み出すことで、彼はさまざまな賞を獲得し、国際的な地位を確立してきました。
フランは1983年にラ・アルデア(L’Aldea)地方に生まれました。この若きシェフは伝統的なおもてなしの心を生まれながらにして備わっていたため、四代目店主として就任することになりました。
生まれた時から厨房の中で育ってきたため、料理の世界への関心は次第に高まり、16歳にしてバルセロナへ赴き、権威あるホフマン料理学校(Escuela de Cocina Hofmann)に入学し、調理師としての勉強を始めました。その3年後にはプロの料理人として歩むことを志し、その修行をフランスのパリ市で続けることを決意したのです。
パリでは3か月間の研修期間を経て、世界中の食文化が集結する首都パリのプラザ・アテネにあるレストラン、「アラン・デュカス(Alain Ducasse)」で3年間過ごしました。その後スペインに戻り、兄のホアキンと共に2006年ホテル ヴィラ レティロ(Hotel Villa Retiro)を開業し、ホテル内のレストランは El Torreó de l’Indià という名で広く知られるようになり、現在はレストラン ヴィラ レティロ(Restaurante Villa Retiro)という名のレストランとなっています。
シェフの特別料理
すぐにフラン・ロペスの料理はタラゴナ市(Tarragona)の南部で知られるようになり、やがてスペイン全土で広く知られるようになりました。このようにして、2009年11月に彼は著名なミシュランガイドで一つ星を獲得し、現在まで星を維持しています。それゆえ、ミシュランの一つ星を獲得したシェフの中で、史上四番目に若いシェフとなりました(わずか25歳で星を獲得)。
2013年、ワインの世界で地位を確立するため、ワインの大聖堂(Catedral del Vi)として広く知られているワイナリー、Celler Cooperativo de Pinell de Brai の経営管理を行うという新しい共同事業に携わることになりました。 厨房での絶え間ない創意工夫、そしてガストロノミー(美食)レストランとして、またイベントやケータリングサービスでの確固たる成功により、フラン・ロペスはエブロ地方(les Terres de l’Ebre)を代表する清悦シェフとしてその名を轟かせることになります。
やがてバルセロナにおいてデルタ・デ・エブロ(Delta del Ebre)を代表する料理の伝道師としての地位を確立し、2016年5月にはレストラン Xerta Restaurant を開業しました。開業後わずか6ヵ月でフラン・ロペスと彼のチームはミシュランの一つ星を獲得し、エブロ地方(les Terres de l’Ebre)でミシュラン・レッドガイドの星を二つ獲得した唯一のシェフとなりました。